Digital FoundryはNintendo Switch 2のシステムオンチップ(SoC)の完全な仕様を確認し、Tegra T239のCUDAコア数を含むアーキテクチャに関するこれまでの噂を裏付けました。6月発売予定の任天堂の新型コンソールのハードウェア性能は理解できるものの、実際のゲーム性能は開発者による最適化に依存します。初期の指標では有望なポテンシャルが示されています。
競合が激化するハンディッド市場
Nintendo Switch 2は前世代機から大幅な進化を遂げていますが、根本的に異なる市場に参入します。Steam DeckやAsus ROG Ally Xのような競合機はハンディッドPCでのAAAタイトル遊玩を可能にしており、449ドルという価格帯のSwitch 2にとって新たな課題となっています。
マリオカート ワールドなどの任天堂独自タイトルにおける排他的優位性は維持されるものの、マルチプラットフォームゲーマーは競争力のある価格と性能環境を考慮し、選択肢を慎重に検討する必要があるでしょう。
ハードウェア性能分析
Switch 2にはNvidiaカスタムのTegra T239プロセッサーが搭載され、以下の特徴を有します:
- 8コアARM CPUアーキテクチャ
- 1,536 CUDAコアを備えたAmpere GPU
- DLSSとレイトレーシング機能
性能指標:
- ドックモードGPUクロック:1,007MHz
- 携帯モードGPUクロック:561MHz
- 12GB LPDDR5メモリ(128ビットバス)
- 帯域幅102GB/s(ドックモード)
- 帯域幅68GB/s(携帯モード)
ディスプレイとバッテリー比較
Switch 2の7.9インチ1080p LCDディスプレイ仕様:
- HDR10対応(ピーク輝度1000ニット以上)
- 120Hz可変リフレッシュレート
- ワイドカラ―ガマット対応
バッテリー仕様:
- 5,220mAh容量
- 最低約2時間のゲームプレイ
- 推定19Wh容量
ファーストパーティタイトル紹介
Nintendo Switch 2発売タイトルのハイライト:
- マリオカート ワールド
- ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド エンハンストエディション
- メトロイドプライム4:ビヨンド
- ポケモンレジェンズZ-A
性能に関する考察
ネイティブ4Kゲーミングは現実的ではありませんが、1080pからのDLSSアップスケーリングはドックモードでのプレイに期待が持てます。サイバーパンク2077のようなサードパーティタイトルには大幅な最適化が必要となる可能性が高い一方、任天堂のファーストパーティタイトルはハードウェア制約内で印象的なビジュアルフィデリティを実現しています。
Switch 2は前世代機から世代を跨ぐ進化を遂げていますが、その価値提案は主に消費者の優先事項——成熟しつつあるハンディッドPC市場において、排他タイトルか生の性能かの選択——に依存するでしょう。