Romero Games(共同創業者ジョン・ロメロとブレンダ・ロメロが立ち上げたスタジオ)は、進行中プロジェクトの資金調達が突如打ち切られたことに衝撃を受けており、ゲームと開発チームの双方が危機に瀕しています。この決定はマイクロソフトの最近の削減策の一環と報じられています。
スタジオディレクターのブレンダ・ロメロは声明で、財政パートナー兼パブリッシャーからの支援が「他スタジオの未発表プロジェクト数件とともに撤回された」ことを確認。この決定はマイクロソフトの広範な組織再編に起因するとされています。
Romero Gamesの元従業員もSNSで、自身の離職が「最近のXboxレイオフが原因」と表明。IGNはマイクロソフトにコメントを求めています。
このプロジェクト中止は、Xboxスタジオ全体に及んだマイクロソフトの大規模レイオフに続くもので、『Everwild』『Perfect Dark』を含む複数の非公開タイトルも開発中止となりました。
「この決定は我々の関与できない上層部レベルでなされました」とロメロは表明。「何とか回避する方法があればと切望していました」
ロメロは、このプロジェクトが全ての期限を順守し、高評価を得て内部審査も通過していた事実を強調。突然の中止がさらに衝撃的だったと述べています。
同スタジオは現在、次のステップを検討するとともに、影響を受けたチームメンバーのサポートを最優先しています。ブレンダ・ロメロは、チームへの雇用機会を有する関係者からの連絡を呼びかけました。
「これまで共働きした中で最高の才能たちです」とジョン・ロメロはSNSで追記。「当スタジオとゲームが影響を受けた事実を伝えるのは心痛みます」
Romero Gamesの過去作には2019年&2023年リリースの『Sigil』『Sigil 2』、2020年のストラテジーゲーム『Empire of Sin』があります。
最新プロジェクトの詳細はほとんど明かされていませんが、同スタジオは以前、Unreal Engine 5製の新作FPSであることを公表。2022年半ばにはゲーム資金調達成功を受けてスタジオ拡張を発表していました。
「Romero Gamesにとって新時代の幕開けです」と当時は宣言。「主要パブリッシャーと協力し、ジョン・ロメロ監修のオリジナルFPS新IPを開発中です」