2025年6月6日にリリースされた『Splitgate 2』だが、わずか2カ月も経たないうちに開発元の1047 Gamesはローンチ戦略を修正。ゲームを一時的なメンテナンスモードに移行するとともに、オリジナル『Splitgate』のサーバーを閉鎖し、45名の従業員を解雇することを発表した。
Splitgate 2が再開発フェーズへ
1047 Gamesは本日、最近リリースした『Splitgate 2』の継続的なアップデートを一時停止し、コアゲーム要素の再構築に集中する計画を明らかにした。ゲームは引き続きプレイ可能で、約束されていたChapter 3アップデートと重要な修正は行われるが、現バージョンには大幅な改善が必要だと開発側は認めている。
スタジオは「包括的で大規模な変更」を加えた改訂版『Splitgate 2』を2026年初頭にリリースする予定だ。
この決定は、『Splitgate 2』のローンチ状態に対する広範な批判を受けたもの。プレイヤー数は急減し、Redditでは不足機能やバグ、ゲームの方向性への不満をめぐる議論が溢れた。
Ian Proulx CEOはインタビューで「これをリセットと捉えている。現バージョンは完成品というより延長されたベータ版のようなものだ」と認めた。
コミュニティフィードバックが未来を形作る
Proulx氏はプレイヤーからの意見を元に改善すべき3つの主要分野を説明:
- コア機能実装(リーダーボード、進捗システム)
- 拡張されたポータル機構(追加ポータル壁、強化されたポータルゲームプレイ)
- 改良ゲームモード(古典的アリーナスタイルゲームプレイへ回帰)
課金モデルも変更されるが、詳細は未定。無料プレイ体制は維持しつつ、ストアフロントとバトルパスシステムを簡素化するとProulx氏は確認した。
開発の試練とコスト削減
スタジオは、野心的すぎるスコープが『Splitgate 2』の問題あるローンチの一因だと認めた。Proulx氏は「アリーナ戦闘、バトルロイヤル、マップ作成ツールを同時に提供しようと手を広げすぎた」と述懐。
1047 Gamesは以下の大幅なコスト削減を実施:
- 1カ月以内に『Splitgate 1』サーバー閉鎖
- 45名の従業員削減(全従業員の28%)
- 開発期間延長のため運営費削減
Proulx氏は困難ながらも楽観的だ:「『Splitgate 1』開発時より過酷な状況を経験した。業界全体が試練に直面するが、プレイヤーが求める体験を提供する覚悟だ」
再リリースされる『Splitgate 2』には、継続的なコミュニティプレイテストからのフィードバックが反映される。この手法はオリジナル『Splitgate』開発時にも成功を収めたプロセスだ。